今回は、足関節の背屈制限を改善するために見るべき、筋・組織について。
足関節の背屈制限は、臨床で困る場面が多いのでは、ないのでしょうか?
ただ、ROMex や 下腿三頭筋のストレッチを行っても、なかなか改善しないです。
可動域を改善させる方法のまずやらないといけないことが
足関節背屈を制限している筋や組織を明確することです。
足関節背屈を制限している因子を明確にすることで、
アプローチ方法が変わり、確実に可動域を改善することができます。
では、足関節背屈制限に関わる筋・組織を解説していきます。
足関節背屈の運動学
足関節背屈は、
基本的に距腿関節の動きです。
そのため、
この距腿関節の関節運動が制限されることで背屈制限が起こります。
足関節背屈時の距腿関節の動きとしては、
距骨が後方へ滑るように動きます。
距骨が後方へ滑ることで、
脛骨・腓骨からなる関節面にはまり込むように動きます。
この動きがめちゃくちゃ重要!
特に距骨の内側の動きが制限されやすい。
距骨の後方滑りが阻害されると、
その代償として、背屈時に外返しが起こります。
つまり、
背屈時に距骨の後方滑りを阻害する因子を評価し、改善していく必要があります。
では、
これから、距骨の後方滑りを阻害する要因をまとめていきます。
また、
足関節背屈は、距腿関節以外にも、荷重下では、距骨下関節、下腿など他の関節の動きも影響してきます。
前回の記事で足関節背屈の運動についてまとめたのでより詳しく知りたい方は、下記の記事 を読んでみてください。
足関節背屈制限因子
足関節の背屈制限の制限因子についてまとめていきます。
先ほど、距骨の後方滑りが重要という話をしました。
その、距骨の後方滑りを阻害する要因の中で
よくあるものが4つ。
- 下腿三頭筋
- 長母指屈筋
- Kagger’s fat pad
- Pretaler fat pad
では、
一つづつ解説していきましょう。
下腿三頭筋
足関節背屈制限と聞いて、まず原因として考えるのが
下腿三頭筋。
下腿三頭筋は、
腓腹筋(内側頭、外側頭) と ヒラメ筋から構成されています。
腓腹筋が2関節筋
ヒラメ筋が単関節筋
そのため、どの筋が柔軟性が低下しているか評価する際は、
膝関節を伸展位または、屈曲位とし、足関節を背屈させます。
下腿三頭筋の短縮の評価
膝関節伸展位での背屈制限 → 腓腹筋
膝関節屈曲位での背屈制限 → ヒラメ筋
もう一つ重要ポイント!
下腿三頭筋は、踵骨に付くため、荷重時の背屈時の踵骨の動きにも関与します。
下腿三頭筋は、踵骨の停止部で3つの筋が捻じれてついています。
それぞれが停止する踵骨の位置は、
腓腹筋の内側頭 → 踵骨の外側
腓腹筋の外側頭 → 踵骨の外側もしくは中間
ヒラメ筋 → 踵骨の内側
ということは、
踵骨の回内制限 → ヒラメ筋の柔軟性低下
踵骨の回外制限 → 腓腹筋内側頭の低下
が考えられます。
長母指屈筋
長母趾屈筋は、
距骨の後方にある長母趾屈筋溝を通ります。
そのため、
長母趾屈筋の柔軟性が低下すると距骨の動きを阻害します。
長母趾屈筋もしっかりと評価する必要があります。
また、
長母趾屈筋が背屈を制限する要因としては、
柔軟性の低下 と 脛骨周辺組織との癒着
の2つがあります。
この2つをしっかり区別することでアプローチ方法が異なります。
簡単に説明すると
柔軟性低下が原因の場合 → ストレッチ
癒着が原因の場合 → 脛骨周辺組織と長母趾屈筋の滑走性を改善
このようにアプローチ方法が変わってくるため、
長母趾屈筋が原因と思われる場合、見ておく必要があります。
長母趾屈筋の評価方法をまとめました。
長母指屈筋が背屈制限因子かを鑑別する評価方法
母趾伸展位での背屈制限 → 長母趾屈筋
長母趾屈筋の短縮か癒着かを評価
足関節軽度底屈位で母趾の屈曲運動を行う。
母趾の自動運動ができる場合 → 柔軟性低下が原因
母趾の自動運動ができない場合 → 脛骨周辺組織との癒着が原因
Kagger fat pad
Kagger’s fat padは、
アキレス腱と長母趾屈筋、踵骨の間にある脂肪組織です。
Kagger’s fat padが癒着や繊維化することで、硬くなり滑走性が低下します。
それによって、
アキレス腱や長母趾屈筋の動きの阻害や距骨の後方への運動を阻害し、背屈運動が制限されます。
Kagger’s fat padの動きとしては、
足関節背屈時 → 周囲に広がるように動く
足関節底屈時 → アキレス腱の後方に集まるように動く
Kagger’s fat padを定量的に評価する方法は、現在はありません。
そのため、触診や実際に動かしてみて、評価します。
柔軟性や滑走性が低下していた場合、
足関節の底背屈運動のと合わせながら、上記に示した脂肪体の動きに合わせて、徒手的に誘導します。
Pretaler fat pad
Pretaler fat padは、
距骨の前にある脂肪組織です。
上の3つは距骨より後方の組織であったのになぜ、前方にある組織が影響するの?
となると思います。
実は、足関節背屈時に前方の組織が制限因子となることがあるんです。
説明していきますね。
Pretaler fat padが制限因子となる場合は、
- 足関節背屈時に足関節の前方につまり感、疼痛がある場合
- 足関節底屈制限がある場合
この2つのどちらかが認められる場合、
Pretaler fat padを見てみてください。
Pretaler fat padの滑走性が低下すると、
背屈時に距骨が後方へ滑ろうとする際にインピンジメントを起こします。
そうなることで、つまり感が生じ、背屈運動が制限されます。
Pretaler fat padの動きとしては、
足関節背屈時 → 前方に集まるように動く
足関節底屈時 → 周囲に広がるように動く
Pretaler fat padも定量的評価は、ないです。
そのため、
触診や実際に動かしてみて、評価します。
柔軟性や滑走性が低下していた場合、
足関節の底背屈運動のと合わせながら、上記に示した脂肪体の動きに合わせて、徒手的に誘導します。
背屈制限を見る際は、後方組織に注目してしまいますが
前方にある脂肪体を見る必要がありますね!
まとめ
今回は、足関節背屈制限因子となる、筋や組織についてまとめました。
今回のポイントは、
- 足関節背屈運動には、距骨の後方滑りが重要。
- 下腿三頭筋、長母趾屈筋、Kagger’s fat padの後方組織が要因となりやすい。
- 前方の組織である、Pretaler fat padが制限因子となる場合がある。
まずは、後方の組織が制限因子となっている場合が多いので、
評価をしてみましょう。
それに合わせて
前方の脂肪体が制限因子となる場合があるので見る必要がありますね。
骨の動きだけでなく、その骨の動きを制限している組織が詳しく分かれば、よりアプローチ方法が明確になります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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