肩関節

上肢挙上のために必要な関節の機能を解説

上肢挙上サムネ

肩関節疾患において、基本的に問題になるのが

●痛み(『腕を上げると痛い』という患者)

●関節可動域制限(『腕が上がらない』という患者)

この2つです。

 

今回は、この2つのうち、可動域制限(特に上肢の挙上)に焦点を当てた話をしていこうこと思います。

 

臨床においても、肩関節の可動域を改善させるのに苦戦することが多いのではないですか?

 

その場合、

肩関節 と 肩甲骨の2つの動きだけ見ていないですか?

この2つの関節にのみアプローチしても改善しない場合が多い。

 

なぜか。

それは、上肢を挙上させる際、

●肩甲上腕関節 ●肩甲胸郭関節 ●胸郭関節

●肩鎖関節   ●胸椎

これだけの関節の動きが必要だからです。

 

上記で示したそれぞれの関節に対してアプローチしなければ、肩関節の可動域は改善しません。

なので、今回のテーマは

●上肢挙上時に必要な関節の動き

●それぞれの関節の機能について

 

では、行きましょう―!!

 

上肢挙上時に動く関節

上肢を挙上する際に動く関節は、どれだけあるでしょう?

まず、頭に浮かぶのが

上腕肩甲関節 と 肩甲胸郭関節ではないでしょうか。

もちろんこの2つが一番可動範囲が大きいので可動域制限の原因になりやすいです。

 

実は、その2つ以外に、

胸鎖関節  肩鎖関節 ・ 胸椎

この3つの関節も動きます。

 

まとめると、

●肩甲上腕関節 ●肩甲胸郭関節 胸鎖関節

●肩鎖関節   ●胸椎

これだけの関節が上肢を挙上するときに動いています。

動く骨ごとでまとめると、

上腕骨・肩甲骨・鎖骨・胸椎が協調的に動くことで上肢を挙上することができます。

 

では、それぞれの関節が上肢挙上時にどのように動くのか。

 

【肩甲上腕関節】屈曲(もしくは外転)・外旋

【肩甲胸郭関節】上方回旋・後傾

【肩鎖関節】  上方回旋・後傾(屈曲時は内旋、外転時は外旋)

【胸鎖関節】  挙上・後退・後方軸回旋

【胸椎】    伸展

それぞれの動きをまとめるとこんな感じになります。

 

では、それぞれの関節を詳しく見ていきましょー!!

肩甲上腕関節の動き

肩甲上腕関節は、上肢を挙上するときに最も動く関節です。

上肢を挙上する際の上腕骨と肩甲骨の動く関係性として、肩甲上腕リズムがあります。

 

肩甲上腕リズムとは、

上肢挙上時の上腕骨(肩甲上腕関節)と肩甲骨(肩甲胸郭関節)の動きが

上腕骨(肩甲上腕関節):肩甲骨(肩甲胸郭関節)=2:1

の割合で動いているというものです。

 

こう見ても、肩甲骨の倍は、上腕骨の可動性が必要なことがわかります。

なので、肩甲上腕関節の可動域制限は、上肢挙上に大きく影響します。

まず、上腕肩甲関節を評価し、治療することが大切ですね!

 

肩甲上腕関節の動きとしては、

●屈曲   ⇔ 伸展

●内転   ⇔ 外転

●内旋   ⇔ 外旋

●水平屈曲 ⇔ 水平伸展

 

上肢を挙上する際に肩甲上腕関節は、どのように動くのでしょうか?

この時に必要な動きは、肩甲上腕関節の屈曲(もしくは外転)・外旋です。

肩甲上腕関節では、特に後方・下方の組織の柔軟性が低下しやすく、屈曲の可動域制限の原因となりやすいです。

 

肩甲骨と鎖骨の動き

肩甲胸郭関節

肩甲骨は、胸郭に対して肩甲胸郭関節、鎖骨に対して胸鎖関節を構成してます。

臨床上、運動としてよく見えるのが、肩甲胸郭関節の動きであり、胸郭に対して肩甲骨が滑るように動いています。

この肩甲胸郭関節の動きとしては、

●挙上   ⇔ 下制

●上方回旋 ⇔ 下方回旋

●内転   ⇔ 外転

●前傾   ⇔ 後傾

この中でも前傾・後傾の動きは、知らない方もいるのではないでしょうか。

この前傾・後傾の動きは、とても重要なので覚えておきましょう。

 

上肢を挙上した際に肩甲骨はどのように動くのでしょうか?

上肢を挙上するとき肩甲骨は、上方回旋・後傾方向に動きます。

特に、肩甲骨の上方回旋と後傾の動きは、制限されやすいので評価をしてみましょう。

 

胸鎖関節と肩鎖関節

鎖骨は、

胸骨との胸鎖関節 と 肩甲骨との肩鎖関節

の2つの関節を構成しています。

 

胸鎖関節の動きとしては、

●挙上    ⇔ 下制

●前方牽引  ⇔ 後退

●前方軸関節 ⇔ 後方軸回旋

このように、胸鎖関節の関節構造は、鞍関節ですが、球関節としての機能を持ってるため、3次元的に動きます。

 

肩鎖関節の動き(鎖骨に対する)としては、

●挙上   ⇔ 下制

●上方回旋 ⇔ 下方回旋

●内旋   ⇔ 外旋

●前傾   ⇔ 後傾

この動きは、鎖骨に対しての肩甲骨の動きを表しています。

 

上肢挙上の際、鎖骨はどのように動くのでしょうか?

胸鎖関節は、挙上・後退・後方軸回旋方向に動きます。

肩鎖関節は、上方回旋・後傾方向に動きます。

さらに肩鎖関節は、

肩関節を屈曲方向に動かす場合 → 内旋

肩関節を外転方向に動かく場合 → 外旋

運動が加わります。

 

肩甲骨と鎖骨の関係性

肩甲骨と鎖骨の動きは、密接に関係しています。

肩甲骨の動き(肩甲胸郭関節の動き)は、胸鎖関節と肩鎖関節の運動を合わせた運動なんです。

 

特に肩甲骨の挙上・下制、内転・外転の動きは胸鎖関節の動きの結果として生じています。

胸鎖関節の動き  ⇔  肩甲骨の動き

挙上・下制    ⇔  挙上・下制

前方牽引・後退  ⇔  外転・内転

さらに肩甲骨の上方回旋運動の場合は、

胸鎖関節の挙上と肩鎖関節の上方回旋運動が合わさって起きる運動なんです。

 

つまり、鎖骨の動きが制限されると、肩甲骨の動きも制限してしまいます。

 

特に現代人は生活習慣の影響によって、猫背であったり、巻き肩の人が多いです。

そのため、胸の前の筋肉(つまり、鎖骨周りの筋肉)が常に短縮した状態になっています。

鎖骨周りの筋肉が硬いと鎖骨の動きも悪くなってしまうため、結果的に肩甲骨の動きも制限されます。

 

なので、

肩甲骨の運動が制限されている場合は、必ず鎖骨の動きもみましょー!

 

鎖骨周りの筋肉は、6つあります。

●僧帽筋上部  ●大胸筋鎖骨部  ●三角筋前部

●鎖骨下筋   ●胸鎖乳突筋   ●胸骨舌骨筋

短縮しやすい筋であるため、チェックしましょう。

 

胸椎の動き

最後に胸椎の動きです。

実は、上肢挙上において脊柱の動きが影響してきます。特に肩甲骨の動きを制限します。

 

ここで重要になる胸椎の動きは、

胸椎の伸展運動です

 

研究でも

胸椎の後湾させた状態では、肩甲骨の後傾と上方回旋角度が有意に低下した。

との報告があります。

つまり、

胸椎が後弯状態では、上肢挙上に必要な肩甲骨の後傾・上方回旋が制限されてしまう

ということです。

 

胸椎が後弯状態であれば、どれだけ肩甲骨を動かす運動をしても肩甲骨の可動性の制限はされません。

なので、肩甲骨の動きを出すためにも、土台である胸椎を伸展させる必要があります。

 

現代の生活において、『身体を反る動き』をあまりしないので、胸椎の伸展は制限されやすいです。

そのため、胸椎の動きは特にチェックする必要があります。

まとめ

今回は、上肢挙上に必要な関節の機能について解説しました。

 

もう一度、上肢挙上時の関節の動きをまとめると

【肩甲上腕関節】屈曲(もしくは外転)・外旋

【肩甲胸郭関節】上方回旋・後傾

【肩鎖関節】  上方回旋・後傾・内旋

【胸鎖関節】  挙上・後退・後方軸回旋

【胸椎】    伸展

 

上肢挙上に関わる関節は、肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節だけでないことがわかりますね。

 

上肢の挙上をみる際は。

上腕骨・肩甲骨・鎖骨・胸椎これらの動きを複合的に評価し、治療していく必要があります。

 

今回も最後まで読んできただきありがとうございました。ではでは~~

 

POSTED COMMENT

  1. Enverie より:

    Trazodone Buy Online In United States https://cheapcialisll.com/ – cialis online without prescription Pyridium With Free Shipping buy liquid cialis online Generique Lioresal En France

  2. buy cialis online with a prescription より:

    Canadian Pharcharmy For Antibiotics reinuenime https://biracialism.com/ – Cialis opepidoprefs Acquistare Cialis Generico Con Postepay insips buy viagra cialis online Nepreplemade prix cialis 20mg boite 8

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です